輸出コンサルについて④-中古車輸出の将来性

質問:中古車輸出事業の将来性について教えてください。
回答:世界的な日本製中古車の需要は中長期的(向こう10~20年)に右肩上がりに微増していくと思われます。

2022年の1年間で122万台(※)の中古車が日本から輸出されましたが、この総輸出台数はしばらくは微増していくことが予想されます。
(※2,000USD以下の車両は含まれていないため実際に輸出された台数はさらに多い数値となります。)

主な理由として3つあります。

理由①:メイド・イン・ジャパンの品質
今もなお「メイド・イン・ジャパン」の品質は世界的に高い評価を得ています。
そして、「ユーズド・イン・ジャパン」の日本製中古車はロシアやニュージーランド等への長期的な需要は続いていて、さらには東アフリカ地域や東南アジアの発展途上国からの需要は、自動車保有台数の増加とともに右肩上がりに増加をしています。
各国の輸入規制の変更によってその国への輸出台数は大幅に増減するケースはよくありますが、世界的な自動車所有者数は増えていくことが予想されているため、それに乗じて日本の中古車輸出の需要も増えていくはずです。

理由②:発展途上国の需要増加
上述したように、発展途上国ではまだまだ自動車の保有台数が少ない現状です。
東アフリカに属するケニアやタンザニア、ウガンダ、ザンビア、モザンビーク、ジンバブエは特に日本の中古車需要が高い国ではありますがいずれも一人あたりGDPはまだまだ低く、本格的なモータリゼーションはまだ始まっていない状況です。
若年層の人口も多く、経済発展が予想されるためこれからしばらくは自動車保有台数が増えていきます。
世界的なEV化は進むとは思いますが、これからの発展途上国においてはその前にまずは日本の中古車によって交通インフラを整備して行く必要があります。

理由③:バイヤー・ユーザーによる日本からの直接購入の増加
インターネットとスマートフォンの普及によって、世界中のユーザー、特に発展途上国の中間所得層のユーザーが日本から中古車を購入するケースが増えてきました。現地にも当然多くの中古車ショールームはありますが、品質が分かりにくくメーター改ざんされているものも多く、現地で購入することのリスクが広まっています。そのような中、日本の良質な中古車を直接日本から購入するユーザーは増え続け、今後もさらなる経済発展によってその数も比例していくことが予想されます。

このような理由から、日本製中古車の需要はこれからも微増を続け、まだまだ世界中から必要とされていくことでしょう。

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中古車高価買取/エブリィ/新潟県新潟市
自動車輸出・貿易コンサルティング/株式会社エブリィ


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