仕事を続けていると、会社にとって大切なものは一つではないと感じます。売上、利益、商品力、営業力、スピード、資金力、組織力。そのどれもが欠ければ、会社は健全には成長できません。
しかし、特に貿易商社という仕事において、すべての中心にあるものを一つ挙げるなら、私は信頼だと思っています。
信頼こそが、貿易商社におけるセンターピンです。
ここを掴み取らなければ、どれだけ商品が良くても、どれだけ価格に競争力があっても、長く事業を続けることはできません。反対に、信頼が積み上がれば、小さな会社であっても、国を越えて必要とされる存在になることができます。
私たちが行っている中古車輸出の仕事は、日本で仕入れた車を世界のお客様へ届ける仕事です。
海外のお客様の多くは、実際に車を見に来ることができません。時差もあり、距離もあり、言葉や商習慣の違いもあります。それでもお客様は、画面の向こう側にいる私たちを信じて、大切なお金を支払ってくれます。
車は本当に存在しているのか。説明されている状態は正しいのか。支払い後にきちんと輸出されるのか。問題が起きたときに最後まで対応してくれるのか。
海外から日本車を買うという行為は、お客様にとって不安を伴う決断です。だからこそ、私たちが扱っているものは車であると同時に、信頼そのものでもあります。
中古車輸出は、単に車を販売する仕事ではありません。仕入れ、車両確認、陸送、書類、輸出手続き、船積みまで、一台の車の裏側には多くの工程があります。そのどこか一つを雑に扱えば、最後に迷惑を受けるのはお客様です。
日本車は、日本が生んだ大切な価値です。特にトラック、バス、バン、農機具のような働く車は、世界のどこかで人の生活や仕事を支える存在になります。
その日本車を世界へ届ける立場にいる以上、「売れればよい」という考え方では長く続きません。
信頼は、一度で得られるものではありません。確認すると言ったことを確認する。返信すると言ったことを返信する。できないことをできると言わない。不明なことを分かったふりをしない。問題が起きたときに逃げずに向き合う。
そうした地味な行動の積み重ねだけが、会社の信頼を少しずつ形にしていきます。
反対に、信頼を失うときは驚くほど早いものです。一度のごまかし、一度の放置、一度の不誠実な対応が、それまで積み上げてきたものを崩してしまうことがあります。
特に海外取引では、距離がある分、言葉だけで取り戻せるものには限界があります。だからこそ、普段の姿勢が重要になります。日々の連絡が正確か、説明が曖昧ではないか、約束した期限を守っているか、問題が起きたときに先に伝えているか。
会社の人格は、そうした細部に表れるのだと思います。
私は、信頼とは会社の目に見えない資産だと思っています。決算書にそのまま載るものではありませんが、困ったときに相談できる取引先がいること、新しい挑戦をするときに応援してくれる人がいること、初めてのお客様が過去の実績を見て問い合わせをしてくれることは、すべて信頼という資産があるからこそ生まれるものです。
なぜ信頼がすべてなのか。
それは、信頼が売上の手前にあり、利益の奥にあり、長く事業を続けるための土台そのものだからです。
私たちは、日本の魅力を世界へ届ける会社でありたいと考えています。そのためには、日本車の価値だけでなく、日本人としての誠実な仕事ぶりも一緒に届けていかなければなりません。
目の前の一台、目の前の一人、目の前の一つの約束を大切にする。
その積み重ねの先に、世界から信頼される貿易商社の姿があるのだと思います。
株式会社EVERY TRADING
代表取締役 渡部雄一郎
あなたのクルマを、必要としている国へ
トラック・中古車買取/エブリィ/新潟県新潟市
自動車輸出・貿易コンサルティング/株式会社エブリィ
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